──デザインは、スケッチブックに細かく描くんですか?

あんまり細かくはしないですね。だいたいで。
いちおうコンパスとかでアタリをつけて。



──中国の故事とか、あまりそういうものは描かれないのですか。

そうですね。できれば現代の赤絵がつくれれば、とは。

──見附さんの作品は洗練されてるなと思うのですが、ご自身ではその理由は何だと?

全然わかんないです。いや~、でも、意外と出来上がると、あ~、こここうすればよかったとか、そういうのが多いですよ。

──昔の作品をご覧になって、あーっと思うことも?

あります、あります。恥ずかしいですよね。


──あっというような失敗は。

それはありますよ。一応、焼く前に検査はします。小紋筆の描き落ちがないかとか。で、直して。

──最初はどういうふうに作品を発表されていったんですか。

一番最初に出したのは茶房(古九谷)さんなんですよ。で、そのときに買ってくださった方にお手紙書いたりして、そこからずーっとつながっていって。またお客さまっていうのは、僕の作品を紹介してくださるんですよね、お友だちとかに。
だからお習字やっててよかったなって。(お礼状や案内状は)けっこう書きますね。ありがたいことにだんだん増えていってますね。いただいたお手紙も全部とっといてあります。読み直すとすごく励みにもなるんで。宝物です !
お客様のほうから言われますね。手と目は大切にしてくださいって。

──どういう方が見附さんの作品を買われるんですか。

不思議と、大きな作品を好む方は男性のお客様が多いですね。小さなかわいい作品とかは女性の方が。




──見附さんの作品を手に入れるには、いまは半年以上待たないといけないとお聞きしましたが?

注文はありがたく入ってますね。でもその間にこういう(中田さんとのプロジェクトの)仕事だったり、展示会作品や公募展作品だったり、そっちもつくらないといけないので。


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